新座鞍馬@新座市で蕎麦「玄挽き三種」

2016年12月午後、埼玉県新座市の蕎麦屋「新座鞍馬」に行ってきました。

お店は、新座駅から徒歩25分ほどの立地です。
駐車場は、お店の前にあります。

店内はテーブル席と座敷席があります。

玄挽き三種 1900円 3.5

普通の盛り蕎麦でもよかったのですが、せっかくなので3種の蕎麦が味わえる玄挽き三種に。
旬野菜料理or蕎麦豆腐、更科そば、地そば、玄挽き地そばという内容です。

蕎麦豆腐も捨てがたいですが、話を聞く限り旬野菜料理のほうが良さそうな気がしました。
おそらくメニューに載っていた根菜の蕎麦の実がゆというやつだと思います。

まず出てきたのは、旬野菜料理です。
炊かれた蕎麦の実、蕪、サツマイモ、ジャガイモが上品な鰹出汁に浸っています。
根菜類は良い具合に炊かれて、食感を残しながら柔らかです。サツマイモが甘い!

浸してある出汁も非常に上品で、出汁を最大限に活かしつつ薄口醤油で軽く香り付けしているような感じです。
出汁でいただく蕎麦の実がこれまた美味い。蕎麦粉にして蕎麦切りにしなくてもいけますね。

そしていよいよ、蕎麦が運ばれてきました。1枚目は更科そばです。
一番粉を使った真っ白な蕎麦ですね。

そばの前に辛汁ですが、結構味が強いタイプですね。
強く鰹出汁が香り、カエシの醤油感も強いです。
ただ塩分濃度自体は際立っておらず、味が強い割にはしょっぱ過ぎません。
いずれにしろ、蕎麦の風味を楽しむためにもう少し優しい味の辛汁のほうが好みです。

薬味は、紫の大根おろしとネギです。
出てきた時は大根臭さが強烈でしたが、食べたら普通でした。

白くて蕎麦らしい風味の少ない更科そばって個人的にはあまり好きではないのですが、こちらの更科そばは僅かながら蕎麦の風味があり、更科にしては太めの打ち方で、挽き方が荒いのか表面もザラッとしているので、わりと蕎麦らしい蕎麦感があります。

真っ白な更科そばではあるのですが、食べていて蕎麦を食べているという満足感があります。
上品ながらもしっかり蕎麦らしい主張も忘れない感じで、個人的に好きでした。

コシも、コリッと固すぎず、しっかりしたコシがあり良いです。

2枚目は、地そばです。いわゆる一般的な蕎麦ですね。蕎麦粉9割だそう。
更科よりも細く、一般的な見方ではかなりの細打ちになります。

挽きぐるみになっているようで、結構星が見えますね。
しっかりした蕎麦の香り、丁度良いコシ、荒目に挽かれて程よいザラつきで、良い蕎麦です。
やはりオーソドックスな蕎麦が一番です。文句のない素晴らしい蕎麦でした。

3枚目は、玄挽き地そばです。玄そばを使用した素朴な10割蕎麦だそう。
太くて黒いいわゆる田舎蕎麦ですね。
玄蕎麦をそのまま挽いたということで、色とりどりの星が見られ、かなり黒っぽい色です。

田舎蕎麦といっても太すぎず、コシもしっかりして、玄そばを挽きぐるみにしただけあり皮のギュッとした噛みごたえも所々あり、非常に食べ応えのある田舎蕎麦です。

ただ、香りにどうも違和感があります。何というか蕎麦のよい香りというよりは、使い古した道着というか、古い稲わらの臭いというか、なにか独特の田舎の臭さがあります。
良い意味の香りというよりは、どちらかと言うと臭い方寄りですね。
非常に特徴的で美味い蕎麦なのですが、どうも臭いが好きになれませんでした。

蕎麦湯は、蕎麦の粒子が大きいのか分離しやすく、よくかき混ぜてから飲みました。
白く白濁しているのですが、トロッとはしておらずサラッとした飲みごたえです。
ただ、分離しているだけで蕎麦粉の成分はタップリで、飲みごたえはあります。
辛汁の出汁の風味が強いので、蕎麦湯で割って飲むと丁度よい感じで美味いです。

これで終わりかと思いきや、蕎麦かりんとう、ほうじ茶が出てきました。
メニューにはありませんでしたがサービスでしょうか。

蕎麦かりんとうは、蕎麦生地を揚げて、薄く粉砂糖をまぶした感じの仄かな甘味があり、上品でした。そばの風味はそれほどしないかな。

新座鞍馬 店舗情報

食べログ → 新座鞍馬

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