川越 藪蕎麦@西川越で「天せいろう」
2018年9月午後、埼玉県川越市の「川越 藪蕎麦」に行ってきました。
お店は、西川越駅から徒歩22分ほどの立地です。
駐車場は、お店の前にあります。
天せいろう 1600円 3.5
一般的な盛り蕎麦の”せいろう”が660円となかなかリーズナブルではあるのですが、天麩羅付きともなると一気にお値段が上がります。しかも天ぷらというのがかき揚げ1個なのです。
迷いましたがせっかくなので天ぷら付きの天せいろうにしました。
出てきて値段の割にボリュームが軽めに見えました。やや軽めの一人前の盛り蕎麦という感じの量の蕎麦1枚、一見すると小さなかき揚げ1個という内容です。いろいろ天ぷらが盛られている天麩羅せいろに比べると地味ですが、食べてみると意外と食べごたえはあります。
辛汁は、結構甘みはっきりしたもので、出汁感よりも醤油と甘みが目立ちます。
蕎麦猪口が天麩羅共用なのでデカめでやや食べにくい。
薬味は山葵とネギで必要十分です。
さて肝心の蕎麦ですが、意識高めの蕎麦屋にありがちなやや軽めの盛りです。蕎麦だけなら大盛り+230円にしないと足りないでしょう。ただ、かんだやぶそばみたいな、2枚以上前提の異様なほど少ないという仕様ではありませんのでご心配なく。
非常に太さの揃った、かなりの細打ちの蕎麦で、長さが非常に長いのでやや食べにくい。
コシはしっかりしていますが、細いので一歩間違えればチープな食感になってしまいそうですが、そこは流石にしっかりまとめてあります。
でも、個人的にはもう少し太さとはっきりしたコシが有る蕎麦のが好みかな。
その一方、香りに関しては本当に素晴らしいもので、意識して鼻から息を吐いたりしなくても口に含むだけで濃い蕎麦の風味を感じます。これだけ香りがしっかりしているのは素晴らしいですね。打ち方の技術が素晴らしくても、なんか香りがイマイチの蕎麦ってどうも良いとは思えないのですが、川越藪蕎麦は風味が濃いのでこれだけで来て良かったと思えます。
一方のかき揚げですが、940円プラスで小ぶりなかき揚げ1つかよという感じもするのですが、箸で掴んでみると思ったよりもボリューム感がありました。食べてもかき揚げということで衣のボリュームがあるので、結果的にこのくらいのサイズが最適です。これ以上はクドくなる。
小エビのかき揚げなのですが、小エビと言うにはなかなか立派なサイズのエビが結構ふんだんに使われています。
外はカリッと中はふわっとという感じの仕上がりで、状態良い仕上がりの時の築地銀だこみたいな感じなのです。中が気持ちフワッとトロっと仕上がっているので好き嫌い分かれるかもしれませんが、厚い衣に食感のコントラストがあり、なかなか良いと思いました。エビのプリッとした食感も合わさり、三つ巴の食感の共演が心地よい。
最後に蕎麦湯が出てきます。かなり熱々でした。
やや茶色みがかったもので、割とサラッとしていますが、非常に濃い蕎麦の風味があります。
底の方には蕎麦の粒子が沈殿していて、ややトロっとした舌触りで非常に濃厚です。
蕎麦同様に非常に風味が濃く、大変飲みごたえがありました。